ジャッジL2への道と私がとった勉強方法
ここでは、私がL2ジャッジになるまでの、道のりと、私の場合の方法を紹介していきます。
どうも、アノアデザインの店長です。
11月になんとかL2ジャッジになることができました。
正式にレベル2ジャッジになりました!
イヤァーッフーッ!
これからも、精進してまいります。 pic.twitter.com/FjilwAxdw7
— U-1 (@bossboss13) November 25, 2017
と言うことで、せっかくなので、私がL2になるに至った道のりや、そもそも、L2ジャッジってなんやねん?って内容を記事にしたいと思います。
内容は基本的にはジャッジじゃない人でも読めるよう考慮してますが、実務的な部分は現在レベル1ジャッジでレベル2ジャッジを目指している人むけに書いている部分もあります。
そもそもL2ジャッジってなんやねん?PSのコントローラーの左側の後のやつですか?
L2は、PSの左手の中指で押す奥のボタンではなく、レベル2のことです。
現在マジックのジャッジは、レベル1~3の3段階のジャッジが存在します。(2017年12月現在)
全てのジャッジはレベル1からはじまり、試験や要件を充たすことで、レベル2、レベル3とレベルを上げることが可能です。
もちろん、レベルが高いジャッジほど、多くのことが行えるようになります。
せっかくなので、それぞれの役割を簡単に紹介しておきましょう。
レベル1ジャッジ 店舗のジャッジ。
全てのジャッジはL1からはじまります。L1のジャッジに求められるスキルは、FNMなど一般レベルのイベントを運営できる能力です。
レベル2ジャッジ 競技レベルのジャッジ。
PPTQでのヘッドジャッジや、グランプリでのフロアジャッジの主戦力となります。
また、L1ジャッジを育成し、認定試験をおこなう事が可能になります。
レベル3ジャッジ プレミアジャッジ
マジックジャッジ界の最高レベルジャッジ。プロツアーをはじめ世界中のイベントで活躍する。また、地域のジャッジを統括したり、グランプリでのチームリーダーやヘッドジャッジなど重要なポストを担います。英語力も必須項目。
っと、大まかに説明するとこんな感じです。レベル3ジャッジの中にも、おこなっている役割によって更なる役職がついたりする場合がありますが、その辺は割愛します。
(詳しくは、こちらに載ってますので、気になる方はチェックしてみてね。)
なぜL2になろうと思ったのか?
私の場合の一番のきっかけは、店舗にきてくれているお客さんの中にジャッジに興味を持つ人がいたことです。
上にも書きましたが、L2ジャッジはL1ジャッジ志願者を育成、認定することができます。
なので、L2ジャッジを紹介するよって話をしても、みな中々首を縦に振ってくれませんでした。
理由は様々でしたが、大半の理由が『L2ジャッジの人と面識がないので心配だ』って感じでした。
じゃぁ、私がL2になれば、もっとみんな気軽にL1ジャッジを目指せるんじゃないのか?そう思ったのが最初です。
L2ジャッジになるための、要件は?
さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ本題です。
認定を受けるための要件
- 直近6ヶ月間で6回以上、認定イベントでジャッジをしていること
- 直近6ヶ月間で、複数のジャッジが参加した競技イベントでのジャッジをしていること
- 複数のジャッジに対して、ジャッジセンターでのレビューを書いていること
- 複数のジャッジが参加したイベントでのトーナメントレポートか、カンファレンスレポート、または記事を書いていること
- レベル2認定資格を持つジャッジとの簡単な面談を行い、推薦文を受けること
- CR、MTR、IPGに関する筆記試験で合格点をとること。
※2017年12月26日現在
(要件は、こちらより参照しました。)
色々と聞きなれない内容もあるかもしれませんが、これらの項目をクリアすることがL2への道となります。
簡単にそれぞれの項目を紹介していきたいと思います。
直近6ヶ月間で6回以上、認定イベントでジャッジをしていること
これは、そのままですね。カジュアル大会でも良いので認定イベントで、ジャッジをしていることが条件です。
要するに、レベル2になるんだから、それなりにジャッジ活動してますよね?
ってことですね。
最低月1度以上ジャッジ活動をしていれば、クリアできる項目ですので、それほど難しいものではない気がします。
直近6ヶ月間で、複数のジャッジが参加した競技イベントでのジャッジをしていること
PPTQやRPTQもしくは、GPなどの競技レベルの大会にレベル1ジャッジとして参加したことがあるかどうかという事です。
基本的に競技レベルの大会はレベル1ジャッジがヘッドジャッジを務めることが無いので、それらのイベントに参加すれば自ずと複数のジャッジが参加した競技イベントでの経験となります。
私の場合は、RPTQのお手伝いや、当店でのPPTQのお手伝いなどをさせてもらいました。
えっ、そんなのツテも無いし機会がないよって思ったレベル1ジャッジのあなた!果たしてそうでしょうか?
一番の近道は、あなたを認定してくれたレベル2ジャッジに相談することです。
そして、もう一つは、judgeappsで募集しているイベントに参加申し込みすることです。
(※judgeappsはジャッジ同士のコミュニティーや、ジャッジを探すための便利なサイトです)
複数のジャッジに対して、ジャッジセンターでのレビューを書いていること
これは、同じイベントに参加したジャッジに対して、ここがよかったです、もっとここをこうすればもっと良くなりますよと言ったような内容を書くことです。
こちらは、現在はjudgeapps内に統合されています。
以前はジャッジセンターというサイトがあったのですが、現在は閉鎖されております。
もし、あなたが書き方が分からなければ、レビューを書こうとしている相手のジャッジの方に聞いてみましょう。
もちろん、レビューの書き方は、judge-wikiにも書かれていますので、自分で学ぶことも重要です。
ですが、レビューは人によって書き方も違いますし、なかなか公開されるものでもないので、他の人がどんな風に書いているのかを聞いてみるのは大変勉強になりますよ。
私の場合は、私が初めてジャッジとして参加した大きな競技イベント2016wmcqのときに、チームリーダーだったイタニジャッジよりレビューの書き方を教えてもらいました。
また、ここでレビューを書く機会も頂いたので、こういった機能があるのだなと知ったのもここでした。
複数のジャッジが参加したイベントでのトーナメントレポートか、カンファレンスレポート、または記事を書いていること
これは、judgeapps内にあるフォーラム内にこれらの記事を書いたことがあるかどうか、また、それが基準をクリアしているかどうかという項目です。
フォーラムには日本語ページも存在しますので、他の方の書き方をみれば、どう書けば良いかを知ることができます。
トーナメントレポートは何も大きいトーナメントのレポートである必要はありません。
あなたがジャッジとして関わったトーナメントでしたら、大きい小さいに関わらず書いてみるのがおすすめです。
内容には、どんなジャッジコールがあったのか?その時どういった対応をしたのか?などを書くことで自分の知識の定着になりますし、多くのジャッジにとって擬似的な体験ができるのでとても良いことです。
レベル2認定資格を持つジャッジとの簡単な面談を行い、推薦文を受けること
現在でいうと、レベル3ジャッジですね。
レベル2への試験はレベル3ジャッジが担当しますので、ここはそれほど問題にならない項目かと思います。
あなたが、ほんとうにレベル2をめざしていて、その意気込みと姿勢があるのなら、レベル3ジャッジの方に今疑問に思っていることや、レベル2ジャッジとしてどうしていきたいなどの相談が出来るサービスポイントとも言える項目ですね。
CR、MTR、IPGに関する筆記試験で合格点をとること
試験で合格点をとることが必要となります。
そうです、筆記試験があるのです。
ちなみに、
CRは総合ルール/Comprehensive Rulesのこと、
MTRはマジック・イベント規定/Magic: The Gathering Tournament Rulesのこと、
IPGはマジック違反処置指針/Magic: The Gathering Infraction Procedure Guideのことをそれぞれさします。
要するに、競技レベルのイベントで発生する可能性のあることがすべて試験範囲になっています。
その量はかなり膨大で、なかなか一筋縄ではいきません。
一夜漬けでどうこうなるもんじゃあないのです。
これは、かなり人それぞれで、私も試験を受ける前に、現在L2の方たちにどうやって勉強したかを尋ねましたが、千差万別でした。
参考になるかは分かりませんが、私の場合の勉強方法を紹介します。
膨大な範囲の勉強方法
1、マジックを沢山する。
これが一番でした。私はマジックが大好きですので、多くのフォーマットでマジックをプレイしています。
スタンダードはもちろん、モダン、レガシー、EDHなどなど。
特に、モダン、レガシー、EDHではプレイ中に予期しない状況が良く起こります。そういったときに、ルールを説明したり、ルールの再確認をしていると自然とルールが身につきます。
これは大変重要でした。
2、競技イベントでジャッジをする。
実地に勝る勉強なし!
私の場合は、店舗でのPPTQに加え、他でジャッジが出来る機会があれば積極的に参加させてもらっていました。
内容はPPTQのお手伝いや、大きなイベントでのジャッジなど、様々な機会でジャッジをさせてもらいました。
3、ルールを読み直す。
これは中々骨の折れる項目ですが、寝る前に10分ずつとかでよいのでルールを1から読み直しました。
理解しているようで、できていなかったところや、改めて読むことで気がつくことも多く、発見がかなりありました。
また、試験への直接的なアプローチにもなったように思います。
ちなみに、私の場合は、試験を受ける1ヶ月前から、これを行ないました。
項目にもよりますが、2~3周程度はすべて読みました。理解が弱い部分に関しては、もっと繰り返し目を通していました。
4、練習問題や、レベル2プラクティスを解く。
以前はジャッジセンターで行なえた試験ですが、ながらく試験を出来る場所が存在していませんでした。
しかーしっ!現在は、Magic Judge e-learningというベリーベリークールなサイトが出来上がっています!
まだ、問題数は少ないですが(2017年12月現在)試験になれるためにも是非とも受けておくことをおすすめします。
また、レベル2プラクティスという、レベル2ジャッジ試験のための練習問題も受けることができますので、これも必ず受けておきましょう。
※L2プラクティスは、レベル3ジャッジに試験を制作してもらうことで試験可能となります。
最後に
以上が私がレベル1ジャッジから、レベル2ジャッジへの道のりでした。
具体的な期間としては、レベル1ジャッジから、レベル2ジャッジへなろうかなと漠然と思ったのが、1年程前でした。
2016年のエリアカンファレンスを通じて、レベル2になるためにどうしたら良いのかなどを、先輩ジャッジから多く教えていただいたことも大きかったと思います。
その後、2017年8月のRPTQのイベントにジャッジとして参加し、その後の飲み会でL3ジャッジの方に相談していたら、『L2試験受けてみれば?』と言って頂いたのが最後の後押しとなりました。
それから、幸運なことに、3ヶ月後の11月にちょうどエリアカンファレンスがありましたので、そこでの試験合格に向け、改めて勉強し直した感じです。
以上が私がレベル1からレベル2にジャッジになった経緯でした。
今後もこれが、レベル2を目指す人の足しになれば幸いです。

この記事の投稿者は u-1 です
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