ブロール(Brawl)のすゝめ

この記事では、ブロール(Brawl)について紹介しています。

 

さて、新しいマジックのフォーマット〔デッキを作る際の取り決めの総称〕ができたのはご存知でしょうか?

 

そう、ブロール(Brawl)です。

 

言うなれば、スタンダードの範囲でのみカードが使用できる統率者戦です。

 

ゲームの雰囲気は、その名の通り『殴り合い』って感じですね。

 

スタンダードのカードプールなので、統率者のようにコンボ環境ではなく、単純にクリーチャー同士で戦うってのが多いですね。

 

もちろん、コンボも可能なのですが、どうしても枚数が多くなりがちなので、ゲームの流れはかなりゆっくりとしています。

これが、やってみると構築も簡単でゲームも非常にカジュアルなので、とてもおもしろいのです!

 

簡単にルールを説明すると

1、60枚ちょうどのデッキで、1枚を統率者とする。統率者は、伝説のクリーチャーか、プレインズウォーカーである。

 

2、デッキには、統率者の固有色※のカードのみを採用する。

※固有色とは、そのカードのマナ・コストおよびルール文章に含まれるマナ・シンボルの色を加えたもの。

 

3、スタンダードで使用可能なカードのみが使え、基本土地以外は同名のカードは1枚まで。

※禁止カードもスタンダードに準じる〔2018/05/07現在〕

 

4、ライフは30点で、4人程度の多人数戦推奨。

※詳しくは、こちらに記事があります。第1回:ブロール(Brawl)で遊んでみよう!

 

え?なんだかデッキを作るのが面倒そう?

 

そんなことは、ありません。あなたがスタンダードを遊んでいるなら余っているカードでできます。

スタンダードをしていなくても、安いカードだけで、組むことも可能です。

 

私のデッキ『サヒーリ・ライ』

 

 

これが私が昨日1時間で作ったデッキです。

余っているカードだけで組みました。

 

クリーチャー 14枚

スペル 22枚〔《サヒーリ・ライ》含む〕

土地 24枚

 

こんな構成です。

マナコスト順に並べるとこんな感じです。6マナのカードが少し多い感じがしますが、マナカーブ的にはこんな構成でも問題ありません。

 

こちらは、土地の構成です。スタンダードフォーマットの土地なので、存在する赤青土地と便利そうな土地を入れています。

あとは、ほとんどが基本土地ですね。

 

《反逆の先導者、チャンドラ》や《アズカンタの探索》や《歩行バリスタ》が少し高いカードですが、これらは別に必須パーツではありません。

強いカードであることは確かですが、このフォーマットにおいて、めちゃくちゃに強いかと聞かれると、答えは『No』です。

 

ブロールで強いカード

多人数であることや、30点のライフであることから、このフォーマットで強力なカードが存在します。

 

私が使って強かったと思うカードを紹介します。どれもお手ごろカードたち。

 

《サヒーリの芸術》

多人数でアーティファクトもクリーチャーも並ぶ環境なので、対象に困ることはありません。

相手の統率者をコピーして、機械巨人もコピーすると最高に楽しいです。

 

《耕作者の荷馬車》

3マナのマナ加速で、どんな色でもでるアーティファクト。

5/5というサイズも素敵。

 

《戦利品の魔道士》

1枚ずつしかいれられないので、サーチできるのは非常に強力です。

 

《多面相の侍臣》

戦場には強いクリーチャーがどんどん出てきます。コピーはし得!

しかも、墓地からもう一回できる!

 

《蜃気楼の鏡》

コピーはし得!壊されにくい上に、《戦利品の魔道士》でサーチできる!

 

《ボーラスの手中》

相手の強力なクリーチャーを奪え!相手の統率者を奪え!

 

《宝物の地図》

1枚だけのカードばかりなので占術が強いです。裏面も強力。

 

《魔学コンパス》

序盤の土地を伸ばせて、裏返ると相手の脅威を押さえ込める土地に。

 

《神々のピラミッド》

ターン数が多くなるので、3マナの恩恵を受けやすくなります。マナフィルターとしても役にたちます。

 

《不滅の太陽》

相手のPWを黙らせろ!2ドローにコスト軽減といいこと尽くし。

 

他のデッキでも使えるようにアーティファクトを多めに紹介しました。

青いカードは、相手のコピーや奪う系が強いですね!

 

アーティファクト系は、どのデッキでも入れても問題ないと思います。

そうなると、土地が24枚に紹介した6枚のアーティファクトを入れると、残りは30枚。うち、統率者が1枚なので、あなたが選ぶカードは、29枚だけですね。

 

ちょっとデッキが組みたくなってきませんか?

ということで、当店で使用されていた統率者とデッキの特徴を紹介したいと思います。

 

当店で使用されていた統率者とそのデッキの特徴

《墓場波、ムルドローサ》

利点:墓地利用が非常に強力です。3色使えるのも良い。

英雄譚との相性が抜群です。

 

欠点:コストが重い。すぐ奪われる。お父さんが《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ》

 

《造反の代弁者、サムト》

利点:インスタントタイミングで出せる。他のクリーチャーが速攻になるので殴り力抜群。

地味に3色使える。

欠点:見た目 ……これを出すと非常に目立つので除去の対象になりやすい。

 

《密航者、スライムフット》

利点:シナジーのお化け、マナが余ったときにどんどん苗木を出せるのも強い。

欠点:デッキが全体除去に弱くなりがち。

 

《艦の魔道士、ラフ・キャパシェン》

利点:瞬速で出せるうえ、他の歴史的な呪文も瞬速で出せるようになる。あと、飛行なのもえらい。

欠点:《艦の魔道士、ラフ・キャパシェン》ありきの構築になりがち。統率者が除去されるとつらい。

 

《ウィンドグレイスの騎士、アルイェール》

利点:彼女自体が非常に強力。一人で何でもできる性能がある。

欠点:除去の的になりやすい。

 

《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》

利点:構築の足がかりとなりやすい。きれい。

欠点:クリーチャーとしてのサイズが小さい。なぜか目立つ。

 

こんな感じでした。《墓場波、ムルドローサ》が一番人気で、3人使用している人がいました。

《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》は私の使っている《サヒーリ・ライ》と同じ色なのですが、構築がぜんぜん違い、非常に面白かったですね。

 

まとめ

 

いろいろ書かせてもらいましたが、どうでしたでしょうか?

 

私もデッキを作るまでは、『なんか作るのめんどくさそうだなぁ~』なんて思っていましたが、60枚のデッキ構成なので、あっという間にカード枚数をオーバーしてしまいました。

 

なので、デッキを作るのはむしろ、『どれをデッキから抜くのか?』がポイントになってきます。

 

また、スタンダードのカードプールなので、一方的な試合になることも少なく、わいわいと楽しめる、ほんとうにカジュアルなフォーマットです。

 

統率者も私は好きなのですが、どうしてもカード資産の差が出てしまうので、その差があると楽しめないこともあります。

 

ブロール(Brawl)は、そこをクリアできるすばらしいフォーマットなのです。

 

あなたも、一緒にブロール(Brawl)をはじめてみませんか?

 

君のファイルやストレージに余っているスタンダードのカードがあるのなら、それだけでもきっと素敵なブロール(Brawl)のデッキが組めますよ!

u-1

この記事の投稿者は  です

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