GPT神戸 モダン構築戦 TOP8デッキリスト&カバレージ
2017年05月13日 土曜日 12時30分から開催したGPT神戸のカバレージです。
GPTはグランプリトライアルの略称で、これに優勝するとグランプリ神戸での2不戦勝を獲得できる大会です。
っが、店舗でのGPTは廃止が決定しましたので、国内グランプリのGPTでは店舗で開催できる最後のGPTです。
さてさて、アノアデザイン最後のGPTですが、この日は18名のプレイヤーが集まってくれました!
大変ありがとうございます。
この日は、モダン構築とあって、デッキはかなり様々でした。
この日印象的だったのは、親和(ロボッツ)デッキが3名ほど居て一番多いデッキでした。
他にも、トロンやエルフ、アブザンカンパニーやバントエルドラージなど、多種多様なデッキが入り乱れていました。
モダンは、全ての構築フォーマットの中でも使用されているカードの種類が最も多いフォーマットだと思っています。
レガシーやヴィンテージの方が使用できるカードプールは広いのですが、使用されるカードの種類はモダンの方が圧倒的に多いです。
というのも、下のフォーマットに行けば行くほど、強力な呪文が他のデッキでも同じように使用される(《意思の力》や《渦巻く知識》など)ことが多いためです。
モダンでは、限られたカードと禁止での調整があるために、各デッキで独自のカードを使用することが多く非常に多様性のあるフォーマットになっています。
さてさて、そんな海とも呼ばれるモダンのフォーマットの荒波を超え、5回のスイスランドを突破したTOP8のプレインズウォーカー達を紹介しましょう。
この方々でした。おめでとうございます!
では、さっそくスイスラウンド終了時の順位とともに、デッキを紹介していきましょう!
スイスラウンド 8位 タカシマ タツヤさん スリヴァーデッキ
まさかの、スリヴァーデッキでのトップ8入賞です。
みんなで知識を共有し合い、群で個を強くするマジックではお馴染みのスリヴァーたち(最近はめっきり姿をみせませんが……)
そんな、スリヴァーのシナジーを最大限に利用したのがこのデッキです。
どちらかといえば、カジュアルよりだと考えられていたデッキをここまで勝てるデッキに仕上げたのは、タカシマさんのスリヴァー愛の賜物だといえます。
サイドボードを含み非常に練りこまれたデッキリストになっています。
また、タカシマさんのプレイングも非常に優れているのがこの結果に繋がったと思います。
大変にすばらしいデッキです。
スイスラウンド 7位 タニグチ ヒロノブさん エルドラージトロン
カラデシュで追加された期待の新人《歩行バリスタ》を搭載した、エルドラージトロンです。
《歩行バリスタ》と《バシリスクの首輪》のシナジー(カードの組み合わせによる相乗効果)は最高に強力です。
また、エルドラージというモダンで強いアーキタイプ(デッキのタイプ)と、トロン(《ウルザの塔》などのウルザランドを使用するデッキ)というこれまたモダンで強いアーキタイプを合わせたデッキが弱いはずがない!
攻めに、守りにと非常に隙のないデッキです。
先週のプロツアーで活躍しまくりまくった《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》が取られているのもポイントですね。
スイスラウンド 6位 ヨシダ アツシさん ブラックムーン
メインから《血染めの月》を強く使えるデッキを使いたいと独自に構築をすすめたヨシダさん。
今では、赤い月明かりのもとにドラゴンと神が結集するデッキへ進化しています。
ヨシダさんは、今月の頭に開催されたカードボックスオープンでもフィーチャーされるなど、最近注目のプレイヤーです。
(そのカバレージはこちらです)
ヨシダさんのデッキには、アモンケットのカードも追加され、日々デッキがアップデートされているのも素晴らしい点です。
ちなみに、ヨシダさんははじめからこのデッキで勝てていた訳ではなく、幾度の敗北を繰り返し、自分のデッキの問題点をカバー、改善することで、この結果になりました。
プレイ構築どちらを取ってもキラリと光るものがある素晴らしいプレイヤーです。
スイスラウンド 5位 ヤマダ ミツヒロさん グリクシス死の影
現在モダン界のTier1と名高い《死の影》デッキです。
しかも、モダン生粋のカラー、グリクシス(黒、青、赤の組み合わせ)。
だがしかし、Tier1とあるだけに、もっとも意識されている逆境のデッキとも言えるデッキでもあります。
ですが、ヤマダさんはマジックオンラインや日ごろの練習を通じ、独自のモダンでのプレイパターンを考え、どの時にどうすればよいのか最善の選択ができるプレイヤーです。
そのプレイヤーが握るこのデッキが弱いはずがない、TOP8入りも納得です!
スイスラウンド 4位 ミヤワキ ユウスケさん 横断アブザン
モダン オブ モダン。
そう、《タルモゴイフ》。
そして、白黒緑といえば、こいつ!
3点チューチューサイ、《包囲サイ/Siege Rhino(KTK)》!
この最強とも言える、2体のクリーチャーが共存するデッキが、これだ。
しかも、イニストラード一番の手袋フェチおじさん《残忍な剥ぎ取り/Grim Flayer》が入ることで、《ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald》によって、必要なクリーチャーを手札に持ってこれる手段まで得ています。
これは、リストを見ただけで強いと分かる!エンジン音を聞いただけでブルドーザーだと認識出来るように分かるデッキリストです!
また、デッキは非常にフェアなので、その持ち前のパワーを活かしきれるかはプレイヤーの腕にかかっているデッキだといえます。
ここにミヤワキさんが居るということは、つまりはそういうことです!
スイスラウンド 3位 ハマハタ ナオヤさん ハゾレト親和
モダン界きっての速度を誇るロボッツのデッキです。
そこへ、アモンケットで新たに加わった赤いワンワン女神《熱烈の神ハゾレト》が加わっています。
このデッキは、一見簡単そうにみえますが、実は繊細な計算と緻密な計略が無ければ勝ち進むのが難しいデッキです。
それを使いこなすハマハタさんの腕前が見える順位です。
スイスラウンド 2位 タケノウチ テツヤさん ヴァラクートデッキ
《溶鉄のヴァラクート》をフィニッシュ手段に置いたデッキ。
いわゆる土地コンボデッキです。
モダンでは、土地対策の明確なカードがあまり無く、そこをついて生まれたのがこのデッキです。
また、いくつかタイプがあるのですが、このデッキは《白日の下に/Bring to Light(BFZ)》を採用した形になっています。
他のプレイヤーのようにクリーチャーでのコンバットはほとんどおこなわず、全てを《溶鉄のヴァラクート》でのフィニッシュにかけた非常にとがったデッキです。
このデッキで勝つためには、その時のメタゲームがどういう形で傾くのかを読む必要があり、それがマッチした結果が2位という順位だったといえます。
まさに、孔明のような策士だといえますね!
スイスラウンド 1位 アズマ カズキさん 親和
スイスランドを1位で駆け抜けたのは、アズマさんの親和デッキでした。
アズマさんは、ビックマジックさんが主催の月1回開催のモダン大会、通称MMMでも優勝するなど屈強の親和プレイヤーです。
アズマさんもまた、赤いワンワンこと《熱烈の神ハゾレト》を2枚採用しています。
ハゾレトのことを聞いてみたところ
『いやぁ~、ハゾレト2枚は入れすぎでしたね。すぐ帰って抜こうと思います』
という声を貰いました。
また、アズマさんのプレイを見ていたのですが、《電結の荒廃者》と土地クリーチャーの使い方が非常にうまく、相手の除去をケアしてコンバットをおこなう辺りは流石だなと歓心させられました。
1位も納得のプレイングです。
さてさて、トップ8には、7種類もの違ったアーキタイプのデッキが残りました。
まさにモダンの多種多様性を絵に書いたようなトップ8のデッキリストです。
この異種格闘技とも呼べるフォーマットを制し、決勝へコマを進めたのは、このお二人でした。
左 タケノウチさんと 右 ヤマダさん でした!!
そして、優勝したのは……
↓
↓
ヤマダ ミツヒロさんでした!!!
おめでとうございます!!
上にも書きましたが、ヤマダさんは非常に研究熱心なプレイヤーで、その腕前が彼をここまで押し上げたのは間違いありません。
プレイングが的確なことはもちろん、分かりやすい宣言などとてもクリーンなプレイヤーでもあります。
日ごろの練習の成果と持ち前のセンスが、彼を優勝に導いたのです!
もう一度、おめでとう!この日のチャンピオンは君だ!
ヤマダ ミツヒロさん!!
この記事の投稿者は u-1 です
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