モダン焼きマスターズカバレージ その2 “モダン焼き構築編”

 

 

遅くなってしまいましたが、モダン焼きマスターズの2回目の記事です。

1回目の記事は、こちら

 

今回も記事はナカツカ君に書いていただきました。ありがとうございます!ではどうぞ!

 

“モダン焼き構築編”

かくしてピックは終了した。
手元にある食材を有効に使えるチームはどこなのか。
アノアクッキングの始まりである。

まずは各チーム、集めた食材をどのように使うのか、じっくり話し合いながらデッキリストを埋めていく。

『新婚さんチーム』の場合

安定、そしてパワーに溢れたピックに成功した『新婚さんチーム』。
メインとなりうる食材を多く抑えつつ、最低限の調味料なども抑えている――
ソースが2!?
なんとカットまでしていたとは、侮れない。
果たしてソースのないチームはどこなのか……

 

リストはメイン具材や調味料をカードタイプとして分けているのがキレイです。
サイドボードに何も使用しないところも評価ポイントです。

気になるのはクリーチャー(メイン具材)を3つに分けている箇所。
一体何を意味するのか。
クセの強い納豆とキムチを一括りにしているものはどうなるのか。

 


デッキ名『ジェスカイアグロ』の名が示すようなトリッキーな戦略が予想されます。
プリティ☆リズム、いいですね。

 

『漢飯チーム』の場合

中盤以降の悲鳴が目立ったピックの中身がこちら。
ウインナー、チーズ、もちがメインと予想されるが、2種のスナックや、ごはんなしの梅干し&漬物

 

そしてデッキ名『もちチーズミッドレンジ タシグル』に入るほどのインパクトあるバナナ

どけられたサイドボードにあるさつまいもバナナ、そしてさつまいも

――えーと、いらないものをどけただけじゃあありませんよね?
『漢飯チーム』への不安は最高潮へと高まるが、調理での大逆転はありえるのか?

 

『遠征チーム』の場合

野菜、カタカナが目立ったピックの結果がこちら。
なるほど漢字が少ない。
デッキ名の『チーズアメリカ』もピック内容、チームをうまく表現しています。

中華麺を取れなかった部分うどんでカバーできているのは一安心。
それにしても随分ものが少ないような……
なんと、サイドボードに食材がてんこもり
これはルール的にも危ういのではないかと心配ですが、判断するのは審判長ホリカワ。
彼を納得させるサイドボードは作られるのか。

 

 

『ドリームチーム』の場合

Oh!全て英語表記。
これはこだわりを感じます。
そしてデッキ名『マルドゥバリスタ』にデザイナー『John Finkel』
ここでも最強の片鱗が垣間見えます。

 

中身は素晴らしいくらい基本に忠実なレシピです。
スペルにある3種の隠し味と、サンドイッチが作れそうなサイドボード
モダン焼きマスターズ界のプラチナプロは私たちの胃と心をどう満たしてくれるのでしょうか。

 

 

『夜更かしチーム』の場合

リスト記載に一番時間をかけたこのチーム。
ポイントはサイドの白飯と中華麺の順番で、チームを2分するほどの議論の末決定しています。
議論に勝ったサケモトですが、彼の待望する肉は手に入らなかった様子。

 

シーフードの一貫性に『海の幸、タッサ』の名前がおしゃれです。
そこに入り込むリンゴをどうするのか、勝負どころですね。
そしてメインとサイドに分かれた中華麺。

飯とそば、飯とそば……

 

『同級生チーム』の場合

ソースを取れないというパンチを受けたものの、肉と野菜をキレイなバランスで抑えることには成功。
また、醤油というカウンターパンチを獲得しているので、あっさりベースのモダン焼きが完成しそうな予感です。
問題は野菜陣の主張が強そうなところ。
調理のし甲斐がありますね。

サイドボードには白飯と天かすのみ。
はい、これだけでおいしそうに見える不思議です。

 

 

~Let’s cooking~

さぁ、各チーム一斉にテーブルを確保しました。
順次調理器具を広げていきます。
おーっと、『漢飯チーム』、急ごしらえで参加表明したため調理器具がない
審判チームから次々道具をレンタルしますが、まだ足りない。
ホンゴウ、脱いだ上着を着なおして百均に走ります。
今度は『遠征チーム』でトラブル発生。
ホットプレートのコードがひっかかってしまう。
調理場所の移動を余儀なくされ、大きなタイムロスだ。
あー!
な、な、なんと!

『遠征チーム』の移動により『ドリームチーム』が机2つを占拠
優勝候補の『ドリームチーム』、地の利を抑えることにも成功だ。
これは大きい、大きいぞー。

 


『新婚さんチーム』オオクラ夫妻、『夜更かしチーム』フジモトはエプロンを着用だ。

これは衛生的、食材を扱う心構えを感じるプレイングです。

 
最後に悠々と準備を進めるは『同級生チーム』。
こ、これは。

写真は、こちらより引用しました
取り出したのはホットプレートというより

 

ソースを使わないモダン焼きといい、対戦相手がアグロで組んでいる中コンボを使用するような特殊性がそこにある!
ナカタニ夫妻のさらなる秘密兵器から目が離せない!

 
ここで『漢飯チーム』ホンゴウの帰還。


まな板等準備し、これで調理に取り掛かれる。
いや、これはツライ。
2個必要なボウルが1個しか見当たらない。
これではタネとサイドボードを同時に作れない。
どうする『漢飯チーム』。

 


ま、まさか!
そのビニール袋で具材をかき混ぜようというのか。
なんという男の発想!
あるものを使う、まさに漢!

 

タシグル万歳!



 

 

準備を実況中継風にお伝えしたところで、各チームの調理が始まりました。
最低限の調理器具を工夫し、野菜を切るところから始める面々。

 
『新婚さんチーム』は山芋を下ろしたかったがアノアデザインにはおろし機などという気の利いた調理器具は用意されておらず、断念し短冊切りに。

 

その一方で調理器具をフルに使うチームが。

そう、『同級生チーム』ナカタニが取り出したのはミキサー
もはや禁止レベルのカードパワーで山芋をふわふわにしていく。

 

まさに《密輸人の回転翼機》
コプターならずミキサーが回転する……

 

カラデシュ イズ アメイジング

 

一方文明と程遠いのは『漢飯チーム』。


ビニール袋でタネを作り、なにやら怪しい何かをビニール袋内でモミモミしている。


グルール的な動きではあるが、ホンゴウの指示で次々と食材が処理されていく。
調理前は不安要素を感じていたが、これはなかなかテンポがいい。

 

もうひとつ文明が崩壊したチームがあった。
『遠征チーム』である。

 

アリタがキャベツを千切りにしていくのだが、まな板が意味をなしていないのである。
まるで墓地をブワーッと広げる『ドレッジ』のような有様である。

 


その横で神妙な顔でブロッコリーを煮詰めるエリック。
なぜそこまで嫌そうな顔を……
後で聞いたところ、アメリカではブロッコリーは人気のない食材だということ。


カタカナ作戦のほころびか? 

 

 

『夜更かしチーム』はやはりというか、そば飯を作っていた。

『漢飯チーム』よりも男らしい、そば、飯、ソースのみのストレート構成である。

ちなみにこのチーム、まさかの入荷なしでカキを入手できずの憂き目に遭っている。

安全上カキだけは当日購入の予定だったが、結果ホタテにチェンジである。
食材を扱うイベントがどれだけ難しいか、しかし完成の喜びはもうすぐそこだ!
頑張れ全チーム。

 

さて、序盤の調理を見ていると、各チーム核となる人物が調理をし、その指示でサポートメンバーが動くという構成ができている。

 
そんななか注目を集めるのは『遠征チーム』。


アリタ、エリック、カシハラ全員が常に動いているのである。

 


アリタが野菜、エリックがプレート、カシハラが二人の補助といった感じで見事に回っているのだ。
みんなで作る料理、というものを体現しているのは素晴らしい。

 

ここまで調理で名前の出ていないチームがある。


そう、『ドリームチーム』だ。
いうまでもないが、プラチナプロのヨシダに関しては書くまでもないのである。
手際、技、何もかも、見本となる動きで素人が口を挟めない。
卵も片手でやすやすと割っているのだ。
これには偵察中のアリタも驚く。

 


ということでサイドボード作成のヒロイを見てみよう。
アボカドを潰しソースを作り、ニンニクとわさび、カレー粉を調合しやはりソースを作る。
味見をさせてもらったが、おいしいとしか言いようのないオリジナルソースがそこにあった。
『ドリームチーム』死角なし。

 

さっそく完成品第1号の登場だ。
『新婚さん』チームが見た目にもおいしそうなモダン焼きを審査テーブルに持ってきた。
じゃがいもと鶏肉がメインの、優しい味だ。
しかし、テーブルには納豆をはじめまだ使用されていない食材が多いが……
「これから第2弾作ります」
まさか、食べ合わせのよいと思えない食材達を多くピックしたのは……

 


リストに分けられた3色は……
最初から複数のモダン焼きを作るつもりで!?
策士であった。

 

その後もモダン焼き、サイドボードが次々と届きつつ、調理も並行して続いて行った。
使いにくいと思われた食材群はサイドボードとして使用する、潰してソースにする、隠し味として投入する等工夫が見られた。
そして、全チームが食材を使い切ったのである。
味は、工夫は、判定は……

 

最終回第3部“美食ラウンド編”へ続く。

chun

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