異界月ゲームデー 土曜日のカバレージ TOP8デッキリスト
2016年08年13日 19時より行なった異界月のゲームデーについてのカバレージです。
ゲームデーとは、スタンダードに新たなエキスパンション(新しいカードシリーズ)が発売されてから3週間後の土日に開催されるスタンダード構築戦のことです。
ゲームデーには、参加するだけで、特別なプロモーションカードが貰え、さらにTOP8に残ったプレイヤーには追加のプロモーションカードが配られます。
(左が参加者に配られたプロモーションカード。右がTOP8プレイヤーに配られたプロモーションカードです)
そして、なんと優勝者には、特別なプレイマットが贈呈されます!
言うなれば、その店舗で一番強いプレイヤーを決めるイベントなのです!
そして、当店のそんなイベントには、22名ものプレイヤーが参加してくれました。
ありがとうございます!
22名の参加と言うことで、スイスドロー5回戦、TOP8によるシングルエリミネーション3回戦を行ないました。
(スイスドローとは、フライデーナイトマジックでの対戦方式。シングルエリミネーションは1度負けると終わりの勝ちあがり式トーナメント形式です)
そう、グランプロリトライアルやプロツアー予備予選と同じぐらいの回数を勝ちあがらなければ、この日のチャンピオンにはなれないのです。
もちろん、私も参加しました。
今まで当店で行なったゲームデーにおいて、常にチャンピオンを目指し私は挑戦していますが、戦乱のゼンディカーのゲームデーの2位が今までの最高記録でした。
(その様子は、こちら)
今回こそ優勝をとかなりの調整を重ねたバントカンパニーでゲームデーに挑みました。
その結果、なんとTOP8に残ることができました!!
しかも、1位抜けだぜ!やったぜっ!
やったと言いますか、1マッチ目を落とし0-1の成績からスタートした私は、その後なんとか勝ちあがり5ラウンド目には3-1とかなり良い成績で勝ちあがりました。
5ラウンド目はID(お互い合意に上にマッチを引分けにすること)でらくらくTOP8やでと思っていたところ、あまりにもオポネント(自分が対戦してきたプレイヤーの勝率)が非常に低く、5ラウンド目も戦わなければならず、負けるとTOP8に残れないという厳しい状況下でした。
そこをなんとか勝ち4-1でスイスラウンドを抜けた結果、TOP8の中で1位だったのです。
ではでは、TOP8プレイヤーのデッキリストを公開します。
8位 イブシ ショウタロウさん
デッキリストを書いてもらうのを忘れていました。
すいません。
7位 オオクラ ユウスケさん
なんと《集合した中隊/Collected Company(DTK)》の無いバントカラーのデッキです。
《集合した中隊/Collected Company(DTK)》の代わりに、《実地研究者、タミヨウ》が4枚使用されています。
6位 モトオカ タカヒロさん
なんと、モトオカさんは、ゲームデーにデッキを忘れてしまい。たまたま2個デッキを持っていたナカタニさんのデッキをかりてのTOP8入りでした。
彼のプレイングは、まさに素晴らしいの一言です。
5位 ヨコタ ヒロシさん(ファーマー)
なんと言うデッキだ!
《見事な再生》と3色の撤退シリーズを使用した、まさに地雷デッキ!
しかし、こんなおもしろいデッキをよくも思いつくものです。
しかも、TOP8に残っているのだから、またすごいっ!
4位 ヤマダ ミツヒロさん
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy(ORI)》入りのバントカンパニーです。
また、彼のプレイングは非常にうまく、プレイングの差がでるバントカンパニーがうってつけのプレイヤーと言えます。
《進化する未開地/Evolving Wilds(ORI)》が3枚のところや、メインから《ラムホルトの平和主義者/Lambholt Pacifist(SOI)》をとっているところなど、細かな調整のあとが見えます。
3位 オノウエ カツヤさん
シミックカラー(青と緑)をこよなく愛する男、オノウエさん。
デッキ名にもなっている通り、《老いたる深海鬼》と《押し潰す触手》がそれぞれ4枚づつとられており、タコに由来するカードが合わせて8枚あり、フレーバー的にも美しいデッキです。
まさに、8テンタクルスです。デッキ名もすばらしい!
2位 ナカタニ ユウキさん
独創的なデッキビルディングと、繊細なプレイングの持ち主のナカタニさん。
今回は、異界月で新たに加わった現出のクリーチャーを軸としながらも、エルドラージで積極的に攻め込むデッキでTOP8に君臨しました。
環境的に多い、バントカンパニーに刺さる《次元の歪曲/Spatial Contortion(OGW)》を4枚とっている辺りも素晴らしい構築力です。
1位 ホリカワ ユウイチ(そう、私だっ!!)
4 《進化する未開地》 4 《ヤヴィマヤの沿岸》 3 《大草原の川》 2 《伐採地の滝》 2 《要塞化した村》 1 《梢の眺望》 1 《荒地》 4 《平地》 3 《森》 1 《島》 -土地(25)- 4 《森の代言者》 -クリーチャー(27)- |
4 《ドロモカの命令》 4 《集合した中隊》 -呪文(8)- |
3 《節くれ木のドライアド》 2 《石の宣告》 2 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 2 《実地研究者、タミヨウ》 2 《悲劇的な傲慢》 2 《意思の激突》 1 《異端聖戦士、サリア》 1 《変異エルドラージ》 -サイドボード(15)- |
いわゆる、《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》型のバントカンパニーです。
おしゃれポイントは、メインとサイドに1枚ずつ取っている《異端聖戦士、サリア》です。
彼女は非常に印象に残りやすいクリーチャーなので、メインで1枚が活躍した場合は、サイド後は《変位エルドラージ》と交換することで、相手の《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》をスカらせる役割をになっています。
また、先手での勝率を上げてくれる素晴らしいクリーチャーでもありました。
プラン的には、《神聖なる月光/Hallowed Moonlight(ORI)》が多い環境ですので、サイド後に増やされることも考え、後手のサイドでは、《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を4枚抜き、その代わりに4マナのプレインズウォーカーに差しえ、スペルを多く取れる形にしています。
では、せっかくなので、私の視点でシングルエリミネーションの様子を紹介したいと思います。
1位抜けだったので、対戦相手は8位抜けのイブシさんでした。
イブシさんは、先日行なったPPTQを1位で通過した実力の持ち主です。
彼は、マルドゥカラー(赤黒白)で《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》と《ゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellers(OGW)》を使う除去コントロールデッキでした。
また、バントカンパニーを殺す為のデッキを作ってきたとのことでしたので、内心はビクビクでした。
しかし、《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》も場に出ることも無く、土地も思うように延びなかった為に、なんとか勝つことが出来ました。
バントカンパニーは、今のスタンダードの最も目立っているデッキの一つなので、除去コントロール系が多いと思っていたので、サイド後は、《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を抜き、プレインズウォーカーと交換するプランがうまく行って、2ゲーム目は、《実地研究者、タミヨウ》の奥義を使って勝ちました。
強いぞ、タミヨウ!
そして、勝利した私に対し、外野からはこの様な声が聞こえるのでした。
『やつ(イブシさん)は、刺客の中でも最弱の男。第二、第三の刺客が貴様を待っているのだ!』
そこへ現れたのは、ヤマダさんでした。
ヤマダさんは、ここへ来る前に、日本橋のビックマジックという修羅場で既にチャンピオンになったプレイヤーです。
ちなみに、ヤマダさんと私のマッチの勝率は0でしたので、これは、ほんまにヤヴァイやつやと、アレをもらす勢いでした。
しかも、ヤマダさんとシングルエリミネーションの1回戦で当たるはずだった、ファーマープレイヤーのヨコタさんは
「農家の朝は早い。ファーマーはクールに去るぜ」
と意味深な言葉だけを残し、1回戦目を棄権したのだったのです。
何と言う逆境、ほんとうにここは私のホームなのか!?
ヤマダさんのデッキは、ミラーであるバントカンパニー。
腕は、確実に彼の方が上です。
ここは、カードの引きの強さで勝負するしかありません。
1ゲーム目は、バントカンパニーの先手の優位性を生かし、なんとか勝ちました。
そして、2ゲーム目、バントカンパニー同士特有のクリーチャー同士の睨み合いの最中、《支配の天使》がヤマダさんの舞台に舞い降り、まさに盤面を支配して1本とられてしまいます。
そして運命の3ゲーム目。
ヤマダさんの土地が思ったように延びず、なんとかマッチを取ることが出来ました。
これを見ていたプレイヤー達から、こんな声が届きます。
「2度の土地事故での勝利!?この向かいの席は呪われている!!」
そして、決勝戦に勝ちあがってきたのは、ナカタニさんでした。
そう、彼は、ゲートウォッチの誓いの決勝で私を破ったプレイヤーです。
そして、彼は、おもむろに店舗にしかれているプレイマットを片付け、ゲートウォッチの誓いのゲームデーチャンピオンプレイマットをそこにひくのでした。
そして、私は「ゲートウォッチにリリアナを加えることは、させないですよ。君をバントで固く縛ってあげよう」
っと、プロツアーでのプロ選手のセリフのパクリと共にゲームはスタートします。(そのプロツアーの様子はこちら)
1ゲーム目は、バントカンパニーの先手の優位性を活かし、なんとか押し切ってゲームを勝利へと導きました。
(そして、なぜか観戦していたプレイヤーから、謎の呪いをかけられるナカタニさんの図)
2ゲーム目は、相手の現出の元になる3マナ以上のクリーチャーを《ドロモカの命令》で除去し、相手のテンポを奪っていきます。
しかし、相手もサイドボードから《ラムホルトの平和主義》を採用していた為に、地上での戦闘が行なえず、睨み合いの状態が続きます。
そこへ駆けつけたのが、《大天使アヴァシン》でした。
空中から、相手のライフを削り、《無私の霊魂》を生贄に捧げることで、アヴァシンを激オコプンプンにして、相手の盤面を私の全クリーチャー共々吹き飛ばします。
そう、これは、ほんとうに賭けでした。
クリーチャーが《不浄の天使、アヴァシン》だけになってしまい、相手に除去があれば負けてしまう大きな賭けでしたが、私に残された勝ち筋はこれしかなかったのです。
少しの沈黙のあと、ナカタニさんは、そっと土地を片付け、私はついに念願のゲームデー優勝を成し遂げたのです!!
そう、自分の店舗で開催しているゲームデーに優勝したのです!!
まさに、外道!!
いやしかし、誰になんと言われようとも、今回はゲームデーに向け、今までに無い以上デッキの研究と練習をつんできました。
ここで優勝できなければ、どこで優勝するねんという意気込みで挑んだゲームデーだったので、ほんとうに嬉しかったです。
普段ティア1(一番良く勝っているタイプのデッキ)を使わないのですが、私のカードプール的にこのデッキしか選択肢が無く、あとは練習あるのみだと思い、微調整と練習に全力を投じることができたのも良かったのかもしれません。
というわけで、毎度恒例のプレイマット授与です。
今回も、常連のGSPさんに授与して頂きました。
《残忍な剥ぎ取り》がテーマだそうです。
確かに、表情も残忍さが出ている気がします。
というわけで、今回のゲームデー土曜日 夜の部の優勝は、私、ホリカワでした!
ついに、成し遂げた!
しかし、自分のことを記事に書くのはなんとも、書きにくいものですね。ぐへへへへ
この記事の投稿者は u-1 です
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