BMIQ 観戦記事、イベントカバレージ

BMI

2016年3月6日 日曜日

10時30分

アノアデザインにて、BMIQが行なわれました。

 

この日の参加者は、11名でした。

 

ですので、スイスラウンド4回戦。

 

その後、TOP4によるシングルエリミネーションを行いました。

 

今回のBMIQは、競技レベルのイベントではなかったので、デッキリストはTOPプレイヤーのものだけとなります。

 

しかし、せっかくのイベントでしたので、決勝戦のみ観戦記事を記載させて頂きます。

 

スイスラウンド終了次点でTOP4に残ったプレイヤーは、

1位 ヤマダ ミツヒロさん

2位 サカモト マサアキさん

3位 クガグチ タクさん

4位 フクドメ ユウさん

以上の4名でした。

 

そして、決勝に残ったのはこの2人だ!

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写真 左がフクドメ ユウさん、写真 右がサカモト マサアキさん。

 

ではでは、さっそく観戦記事に移っていきましょう。

読みやすいように、観戦記事内では、プレイヤーの敬称を省かせて頂きます、ご了承下さい。

また、文体も読みやすい形で記載させてもらいます。

 

ではでは、どうぞ!

 

スイスドロー4回戦、そしてシングルエリミネーションを勝ち抜き、この舞台に立ったフクドメとサカモト。

それぞれのデッキは、フクドメは、エスパーコントロール。サカモトはマルドゥーグリーンだ。

スイスドローの順位は、サカモトが2位、フクドメが3位で、先攻後攻の選択権があるサカモトは、先攻を選択しゲームがはじまった。

お互いにマリガンは無し、全力でのぶつかり合いだ。

 

ゲームは、3ターン目まではお互いに土地を出し合う静かな滑り出しの中始まる。

 

しかし、4ターン目、サカモトは土地が止まってしまいそのままターンを返す。

先にゲームを動かしたのは、フクドメだった。フクドメは土地を潤沢に4マナまで伸ばし、青2マナを残し、《ヴリンの神童、ジェイス》を場に着地させる。

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だが、それを黙ってみているサカモトではなかった。着地したばかりの《ヴリンの神童、ジェイス》に対し、《コラガンの命令》の2点ダメージモードと、ハンデスモードでこれに応戦する。

しかし、そんなサカモトを待っていたのは、フクドメの《シルムガルの嘲笑》だった。

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次のターン、サカモトは、《苦い真理》を修練3で打ち、なんとか4枚目の土地を手にいれ場にセットする。

持ってきた《山》から、《焦熱の衝動》を《ヴリンの神童、ジェイス》に叩き込み、テレパスを焼き払う。

 

返しのターン、フクドメは《強迫》を打ちサカモトの手の内を見定め、手札に2枚あった《残忍な切断》を1枚ディスカードさせた。

 

次のターン、そんなサカモトのもとに駆けつけたのは、《ゲトの裏切り者、カリタス》だった。

サカモトは、《ゲトの裏切り者、カリタス》を着地させターンをエンド。

フクドメはその時を待っていたかのように、《時を越えた探索》を墓地にたまったフェッチランドの残骸を使い唱え、デッキトップの7枚から、手札に必要な2枚を補充する。

 

ここからが、フクドメの真のコントロールの始まりだった。

 

フクドメが土地を置きターンを終えると、サカモトは、場に出ている《ゲトの裏切り者、カリタス》でコンバットを開始する。

だが、時を越えたフクドメにその攻撃は届くことは無く、《ゲトの裏切り者、カリタス》は《闇の掌握》で文字通り握りつぶされてしまう。

そして、《包囲サイ》を出そうとするが《虚空の粉砕》でサイは粉微塵にされてしまうのだった。

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返しのターン、フクドメは何もすることなく不気味にターンを終える。

 

次のターン、サカモトは《森の代言者》を場に召還し、着地させる。だが、サカモトの場の土地は5枚。代言者の真の力までまだ1枚土地が足りない状態だ。

ターンエンド時、フクドメは2度目の《時を越えた探索》を行なう。

しかし、今回の時空旅行は思いのほか難航なようすでフクドメからは小さな声で『マジかぁ……』と呟きがこぼれる。

少し悩んだ末、2枚目のカードを手札に加え、フクドメのターンを迎える。

そして、フクドメのターンは何もすることなくエンドを宣言する。

 

次のターン、サカモトは《森の代言者》でコンバットを開始する。

手痛いことに、土地が伸びず、代言者のパワーは2のままだった。

その攻撃は、フクドメに届き、サカモトは、ここではじめてフクドメに一矢報いることとなった。

だが、そんなサカモトのエンド時に待っていたのは、3度目となるフクドメの《時を越えた探索》だった。

この次点で、フクドメは、既に《時を越えた探索》で21枚のカードを見ていることになる。

それには思わずサカモトも『ずるい!』と苦笑いをする。

対するフクドメは『けっこうずるいですよ、このデッキ』といいながら、デッキトップの7枚から2枚を手札に加える。

 

その後、フクドメは自分のターンで2度目の《強迫》を打ちサカモトの手の内を見定める。

 

次のターン、サカモトは、なんとか6枚目の土地を引き当て、《森の代言者》の真の力を引き出しコンバットをしかける。

4点の攻撃は、なんとかフクドメに通ったものの、エンド時に《森の代言者》は《完全なる終わり》により虚空の彼方へ消し去られてしまうのだった。

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またも、場には土地だけが残ることとなった。

フクドメのターン、そこへ駆けつけたのはテレパスの天才《ヴリンの神童、ジェイス》だった。

 

だが、今度はサカモトが黙ってそれを見ていなかった。

サカモトのターンになると、《ヴリンの神童、ジェイス》へと《焙り焼き》を放つ。

フクドメはそれを冷静に《シルムガルの嘲笑》で打ち消し、追加コストとして《龍王オジュタイ》を見せる。

サカモトは、さらに《ヴリンの神童、ジェイス》へ《残忍な切断》を放つも、またも《シルムガルの嘲笑》で打ち消されてしまう。

だが、サカモトもただやられているだけではない、たたみ掛けるように《はじける破滅》をうち、《ヴリンの神童、ジェイス》を亡き者とし、フクドメに2点のダメージを与える。

気がつけば、フクドメはフェッチランドのダメーも積み重なり、残りライフは8点だ。

対するサカモトは、15点とライフの差は大きく差をつけることなった。

 

フクドメのターン。

《龍王オジュタイ》が満を持して場に召還される。

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次のターン。

サカモトは、《龍王オジュタイ》を狩るべく《ゴブリンの闇住まい》を唱えるが、フクドメの4枚目の《シルムガルの嘲笑》によりその呪文はカウンターされてしまう。

 

フクドメのターンとなり、がら空きとなった戦場に一人君臨する《龍王オジュタイ》は、悠々と空を舞い、サカモトへ5点のダメージを与え、フクドメに《予期》の力を与える。

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そして、フクドメは《ヴリンの神童、ジェイス》を場に出しターンを終える。

 

その後サカモトは、《ゴブリンの闇住まい》を場に出し、墓地から《はじける破滅》を唱え、なんとかフクドメの《龍王オジュタイ》をはじけさせる。

だがしかし、フクドメの場に残った《ヴリンの神童、ジェイス》を対処することができず、ジェイスはテレパスの才能を発揮し、盤面をコントロールしながら、2度の《時を越えた探索》をフクドメにプレゼントする。

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そうだ。このゲーム中、フクドメは、5度の時間旅行を行なったのだ。

するとどうだろうか、盤面は、フクドメの場のみに、《漂う死、シルムガル》《龍王オジュタイ》《束縛なきテレパス、ジェイス》が並ぶ布陣となり、サカモトは手札が切れてしまい1本目はフクドメに軍配があがった。

 

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サイドボード後、ここで、なんとしても勝ちたいサカモトは、先攻を宣言。

 

2ゲーム目も、お互いにマリガンなくゲームが始まった。

 

サカモトは、序盤2ターン目に《精神背信》をうちフクドメの《時を越えた探索》を手札から追放する。

そして、《苦い真理》をうちつつ、4ターン目までは、潤沢に土地を伸ばした。

 

対するフクドメは、2ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス》を着地させ、3ターン目にはサカモトの2枚あった《苦い真理》を《精神背信》で追放し、4ターン目には、ジェイスにプレインズウォーカーの灯をともつという怒涛の滑り出しだった。

 

5ターン目、6ターン目と土地を5マナまで伸ばす事しかできなかったサカモトに対し、フクドメは《時を越えた探索》と《苦い真理》を打つことで大きな手札アドバンテージを得る。

その間、プレインズウォーカーの灯を灯したジェイスはメキメキと忠誠度を蓄えていく。

 

7ターン目、サカモトは《森の代言者》をプレイするも土地が伸びず5枚のランドでとまってしまう。それを解消すべく8ターン目に《アブザンの魔除け》で2ドローするも、現実は無情にもサカモトに土地を与えること無く、《強迫》をプレイするもフクドメの《虚空の粉砕》に打ち消され、《焙り焼き》をディスカードしてターンを終える。

 

その間、フクドメは、ジェイスの忠誠度を伸ばしつつ、《究極の価格》でサカモトの唯一のクリーチャー《森の代言者》の首を断ち切った。

 

その後サカモトは、土地をなんとか6枚まで伸ばし、パワーアップした《森の代言者》を場に出すも、またもフクドメの《究極の価格》の餌食となってしまう。

対するフクドメは、《束縛なきテレパス、ジェイス》のマイナス能力を使用し、《苦い真理》をフラッシュバックした上で、バナナボーイ《黄金牙、タシグル》を戦場へと迎え入れる。

さすがにそれは許せないと、サカモトは《はじける破滅》を放つも、残酷にもその呪文はフクドメの《払拭》により、逆に破滅させられてしまう。

 

しかし、ここまで勝ち上ってきたサカモトにも意地がある。

《ゴブリンの闇住まい》で《はじける破滅》をもう一度打とうとするも、それもフクドメの《軽蔑的な一撃》により消滅させられてしまう。

 

返しのターン、フクドメは《精神背信》をフラッシュバックさせ、サカモトの手札にあったもう一枚の《ゴブリンの闇住まい》を追放すし、バナナボーイ《黄金牙、タシグル》で相手のライフを削り取る。

 

次のターン、サカモトは《アブザンの魔除け》で、バナナボーイを追放しようとするが、それはフクドメの《否認》で拒否される。

だが、サカモトはさらに《はじける破滅》を唱え、バナナボーイを粉砕することに成功する。

返しのターン、サカモトの一矢に答えるかのようにフクドメは、得意の時間旅行《時を越えた探索》をうち、手札を補充してターンを終えた。

 

次のターン、サカモトは《包囲サイ》着地させる。

ライフで劣っていたサカモトだったが、ここにきて11点まで回復させる。

対するフクドメは、ライフが9点まで減ってしまい、サイの力によりライフレースを逆転させた。

 

かに見えたが、サカモトのエンド時に、フクドメは、《忌呪の発動》を《龍王オジュタイ》を見せることでドラゴンボーナスを獲得し、サカモトの《包囲サイ》を墓地送りにし、ライフを4点回復する。

サカモトが11点に対し、フクドメは、13点とライフを逆転させた。

返しのターンに、フクドメは《龍王オジュタイ》を着地させる。

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その後のフクドメに容赦はなかった。

サカモトの《コラガンの命令》での、《ゴブリンの闇住まい》回収とハンデスモードは許すものの、サカモトの手札の《炎呼び、チャンドラ》を《強迫》で捨てさせ、《ゴブリンの闇住まい》を《シルムガルの嘲笑》で打ち消しつつ、《龍王オジュタイ》で殴りきりゲームを勝ちとった。

 

まさにコントロールマジック。フクドメは、あらゆる呪文を駆使し、盤面をコントロールしきったのだった。

 

っと言った感じのゲームでした。

いやぁ~、別の文体で書くと疲れますねぇ~。

しかし、フクドメさんのデッキは、まさにコントロール中のコントロールといった形で、相手に何もさせることなく、ゲームを思うままに展開し、勝つというなんとも強いデッキでした。

ですが、それをできるのは、フクドメさんが、どれを打ち消し、どのカードを捨てることで相手を封殺できるかを間違うことなく選択できるプレイヤーだからこそでしょう!

 

対するサカモトさんも、非常に惜しかったです。デッキ相性的にも、かなり辛い中、最善のカードを通じて戦っていました。が、相手には《時を越えた探索》と打ち消し、そして《ヴリンの神童、ジェイス》というアドバンテージカードがあり、なかなかに厳しい戦いだったと思います。

ですが、そんな中でも、相手のライフをギリギリまで攻め、なんとかしてでも勝とうと立ち向かう姿は、まさにマジックの戦士といった姿で非常に好感が持てました。

 

と言うわけで、優勝者のデッキはこちらです!!

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アノアデザインのマスコット、モンスターブルーのぬいぐるみを抱いての優勝写真です!

フクドメ ユウさん -「猫山コントロール」
スタンダード デッキデザイナー dome
4 《汚染された三角州》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《窪み渓谷》
2 《乱脈な気孔》
2 《大草原の川》
2 《血染めのぬかるみ》
1 《精霊龍の安息地》
1 《平地》
5 《島》
2 《沼》


-土地(27)-

4 《ヴリンの神童、ジェイス》
3 《龍王オジュタイ》
2 《龍王シルムガル》
1 《漂う死シルムガル》


-クリーチャー(10)-

4 《時を越えた探索》
4 《シルムガルの嘲笑》
4 《強迫》
2 《究極の価格》
2 《闇の掌握》
2 《虚空の粉砕》
1 《命運の核心》
1 《完全なる終わり》
1 《忌呪の発動》
1 《残忍な切断》
1 《否認》


-呪文(23)-

3 《アラシンの僧侶》
2 《鞭打つ触手》
2 《無限の抹消》
2 《ゲトの裏切り者、カリタス》
1 《黄金牙タシグル》
1 《払拭》
1 《軽蔑的な一撃》
1 《苦い心理》
1 《精神背信》
1 《卓絶のナーセット》


-サイドボード(15)-

 

まさに、ザ・コントロールデッキ!

 

しかも、1枚挿しのカードが非常に多い!

《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を使い、デッキからその場の状況に応じたカードを、狼男を殺すハンターの銀の弾のように手札に引き寄せ打ち込む、そんなシルバーバレットなコントロールデッキです。

 

1枚挿しが多いということは、その1枚をどこかで間違って使ってしまったら、即負けてしまうデッキとも言えます。

 

まさに、どこで何を使うのか、それを熟知していなければ使用できない、プレインズウォーカーとしての力を問われるデッキだと言えるのです。

 

そんなデッキをコントロールし、ゲームをコントロールするフクドメさんは、まさにマジックのスーパーコントロールプレイヤーといえるでしょう!

 

ゲーム中のポーカーフェイスと、ゲーム後の楽しそうなフクドメさんの表情の差に、これが真のコントール使いかと密かに関心していました。

 

おめでとうございます!!

 

アノアデザインのBMIQを制し、優勝に輝いたのは、フクドメ ユウさん!あなたです!!!

 

この日のチャンピオンは、あなただっ!!!!!

 

 

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この記事の投稿者は  です

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