2015年09月06日 PPTQカバレージ
アノアデザインにて行われた初めての競技レベルの大会のカバレージです。
今回は『PPTQ』という、いわばプロツアー予備予選だ。
まぁ、ざっくりと言えば、プロツアーの予選の予選ということ。
今回は、当店での始めての開催でしたが、51名という想像もしなかった人数の参加者が来店してくれました!
ありがとうございます!
今回、PPTQで大勢の方の参加が見込まれていましたので、店舗の机の配置も大会でプレイしやすい形で配置させてい貰いました。
で、気が付いたのは「アノアデザイン意外と広いやんっ!?」ってことでした。
できる限りプレイスペースや、前後左右がギチギチにならようにとイスとテーブルを設置しましたが、いかがだったでしょうか?
この日の景品は、こんな感じでした。
1位 マジックオリジン1box + 交通費の援助金 + RPTQ参加権
2位 マジックオリジン1box
3位4位 マジックオリジン 18パック
5~8位 マジックオリジン 9パック
と、4boxを景品として出させてもらいました!
なにやら、ジャッジレベルが高い気がします。ここは、GPかな?
ちなみに、ジャッジには、にじいろくじらのボス、ぱおさんに来ていただきました。
ありがとうございます!
ぱおさんは、長らくMTGに携わっていることもあり、ジャッジだけでなく、ゲームの進行も非常にスムーズでした。
ですので、この日が当店では始めての競技レベルのイベントでしたが、大きな問題も無く、スムーズに進行できたように思います。
さてさて、大会が始まってみると、テーブルの上ではトップメタからローグデッキまで、ありとあらゆるデッキが飛び交っていました。
向かって右の方は、白単。左の方は、青単信心でしょうか?
なかなかおもしろいマッチアップです。
ちなみに、当店の常連さんに、大会前にお話を聞いたところ、
「うん。メンバーが濃いっ!」
とのご回答をいただきました。
それを聞いて店内を見渡してみると、
プロプレイヤーの黒田さんに、MO生活で有名なリュウジさんまでいらっしゃるじゃないですか!
言われてみれば、濃いお客様が多く集まられている気がします。たいへん、ありがたい話です。
ちなみに、この日は、スイスドロー6回戦。
その後、トップ8でシングルエリミネーション。
という流れでした。
スイスドローの様子は、こんな感じでした!
スイスでのマッチが進むごとに少しずつ減っていくプレイヤーたち。
PPTQ、狭き門の争いです。
ですが、競技レベルというピリピリとした緊張感はありましたが、みなさんそれぞれが真剣に、そして紳士的にプレーされていたのが大変好印象でした。
楽しそうに話しながらプレーされていたテーブルもあり、なにかベテランの余裕を感じるところもありました。
そして、いよいよトップ8が決まりました!
8名そろったところを写真におさめれば良かったのですが、その写真が無く申し訳ないです。
(すいません、1名の方だけ見切れちゃってます)
51名のトップ8ですからね、かなりすごいことだと私は思います!
黒田さんと、リュウジさんもちゃっかり残っています。
ちなみに、リュウジさんは2位、黒田さんは8位抜けでスイスドローの6回戦を終わっています。
そして、TOP4に勝ち上がったのは、
黒田さん、リュウジさん、川崎慧太さん、瑠璃さんです。
川崎さんは、GPシンガポールのモダン大会でトップ8に入賞されている最近注目のプレイヤーです。
最初に常連さんが言ったとおり、濃いメンツがトップ4に残りました。
この対戦で、リュウジさんの前に立ちはだかるのは、プロプレイヤー黒田さんです。
どちらが、勝つのでしょうか?
リュウジさんは、マルドゥードラゴン+搭載歩行機械。
迎え撃つ、黒田さんは、ヴリンの神童、ジェイス 4枚入りのジェスカイです。
スイスドロー順位が上のリュウジさんの先行でゲームがスタートしました。
途中運営で抜けていたので試合を全て観戦できませんでしたが、2本ゲームが終了した時点で、リュウジさん1勝、黒田さん1勝と良い戦いでしたが、結果は下の画像の通りでした。
リュウジさんは、スイスドローはすばらしい快進撃でしたので、もしかしたら、もしかするのではと思っていましたが、黒田プロという大きな壁に彼の想いは阻まれてしまいました。
がんばれ、リュウジさん!MO生活も応援していますよ!
そして、もう一つのテーブルでは、川崎さんを瑠璃さんが破って決勝進出です!
決勝戦は、多くのプレイヤーが見守るなか、静かに行われました。
緊張感がすごく、横で見ているだけでも息が詰まりそうな戦いでした。
ちなみに、トップ2の2名のデッキは、こんな感じでした!
4 《砂草原の城塞》 4 《疾病の神殿》 4 《静寂の神殿》 2 《コイロスの洞窟》 2 《ラノワールの荒原》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 4 《吹きさらしの荒野》 3 《森》 2 《平地》 -土地(26)- 3 《棲み家の防御者》 -クリーチャー(17)- |
2 《思考囲い》 3 《英雄の破滅》 3 《アブザンの魔除け》 3 《衰滅》 2 《ドロモカの命令》 1 《エレボスの鞭》 1 《真面目な訪問者ソリン》 2 《太陽の勇者エルズペス》 1 《精霊龍ウギン》 -呪文(18)- |
1 《頂点捕食者ガラク》 1 《悲劇的な傲慢》 2 《風番いのロック》 1 《威圧の誇示》 2 《世界を目覚めさせる者ニッサ》 1 《ガイアの復讐者》 1 《精神染み》 1 《無限の抹消》 3 《死霧の猛禽》 2 《見えざるものの熟達》 -サイドボード(15)- |
4 《溢れかえる岸辺》 2 《平地》 2 《島》 2 《天啓の神殿》 4 《凱旋の神殿》 4 《シヴの浅瀬》 2 《戦場の鍛冶場》 4 《神秘の僧院》 -土地(24)- 4 《ヴリンの神童、ジェイス》 -クリーチャー(18)- |
3 《マグマのしぶき》 4 《稲妻の一撃》 3 《勇敢な姿勢》 3 《ジェスカイの魔除け》 3 《オジュタイの命令》 2 《時を越えた探索》 -呪文(18)- |
1 《悲劇的な傲慢》 1 《異端の輝き》 1 《時を越えた探索》 2 《見えざるものの熟達》 2 《アラシンの僧侶》 2 《太陽の勇者エルズペス》 2 《否認》 2 《層雲の踊り手》 2 《軽蔑的な一撃》 -サイドボード(15)- |
どちらのデッキも、現在のトップメタのデッキですね。
おもしろいのは、瑠璃さんのメインデッキが61枚であること。また、クルフィックスの狩猟者が2枚とかなり絞られている点です。
かなりの試合数をこなし、調整されたのが見える枚数が多く、非常におもしろい形のアブザンです。
試合の盤面は、まさに、サイVSカマキリと言った形でした。
また、お互いにライフを回復する手段を持っているので、ライフレースがすごいことになっていました。
ライフが片方が一桁になったかと思ったら、いつの間にか20点近くまで回復していて、もう一方のライフが一桁に、なんて場面が何度もありました。
横で見ていた感じでは、お互いに3ゲーム分(60点ぐらい)ぐらいのライフを削りあっていた印象ですね。
また、プレインズウォーカー対プレインズウォーカーの場面も多く見られました。
ジェイスVSニッサ。
エルズペスVSソリン。
エルズペスVSエルズペス。
と言った感じで、スタンダードを賑わせるパワーカード達がぶつかり合う、まさにPPTQの頂上決戦に相応しい争いでした。
1ゲーム目は、後攻ではじめた黒田さんでしたが、なんとかライフレースに勝利し、1本先取。
2ゲーム目、負けられない瑠璃さん、相手にライフゲインされながらも、瑠璃さんもライフゲインし、押し込んで1本を取り返します。
決勝戦は3ゲーム目へと持ち込まれます。
盤面では、カマキリとサイとの激しい争いが繰り広げられます。
黒田さんが、カマキリでライフを削ったかと思うと、瑠璃さんがそれに包囲サイで答えます。
瑠璃さんが、包囲サイでライフを奪うも、黒田さんが、ジェスカイの魔除けで魂絆でライフをえます。
それに答える形で、瑠璃さんは、真面目な訪問者ソリンで、包囲サイに魂絆をつけて応戦します。
しかし、負けじと黒田さんは、相手のたたき付けた包囲サイをオジュタイの命令で打ち消して、更に4点のライフを得ます。
まさに息もつかせぬライフレースで、スタート時からお互いがあわせ持つ40点のライフを奪い合うかのように、プレイヤーのライフがめまぐるしく入れ替わっていきました。
そして、大きく盤面を変えたのが、瑠璃さんの龍王ドロモカでした。
瑠璃さんは、マナをほぼ使い切り、《龍王ドロモカ》をプレイ。
それに対応して黒田さんは、《時を越えた探索》をプレイし、回答を探しますが、《龍王ドロモカ》は着地してしまいます。
返しの黒田さんのターンで、盤面に出ていた《龍王ドロモカ》を《勇敢な姿勢》で破壊。
盤面にでていたプレインズウォーカーになっていた《ヴリンの神童ジェイス》で更に《勇敢な姿勢》をフラッシュバックし、瑠璃さんの盤面に残された最後のクリーチャー包囲サイも破壊。
キレイになった相手の盤面に対し、黒田さんの盤面には、2匹のカマキリが鎮座しています。
そのまま、2匹のカマキリで相手のライフを削りきり、最後はダメ押しの《稲妻の一撃》で瑠璃さんのとどめをさしました!
っと言う事で、優勝は黒田さんでした!!!
おめでとうございます!!
いやぁ~、横から見ていましたが、黒田さんのひきもさることながら、呪文を使うタイミングは流石でした。
ジェスカイのデッキは、色々な事ができるだけにその多い選択肢の中から、如何に正解を選ぶかでデッキの強さが大きく変わるデッキです。
言うなれば、フルマニュアルの一眼レフカメラの様なものです。
その場面、場面で的確な方法を選べば最高の仕上がりとなりますが、少しでもずれるとそのずれは修正できないレベルになってしまいます。
特に、ジェイスでのフラッシュバックと、《時を越えた探索》での探査コストと、どこで、どの呪文を墓地から追放するのかも重要な部分です。
もちろん《時を越えた探索》で何を手札に加えるかも大きなターニングポイントですね。
しかし、そこは流石プロプレイヤーと言ったところで、黒田さんの選択が間違いなかったから、優勝という形がついてきたのだと思います!!
すばらしいことです!!ほんとうにおめでとうございます!!
惜しくも2位になった瑠璃さんですが、最後のゲームは、はっきり言ってどちらが勝ってもおかしくないゲームでした。
最終的に、押し込まれている盤面で、デッキから引き込めなかったのが手痛かったです。
最後に相手の盤面のカマキリ2体を対策しなければならず、衰滅をひくしか勝ち目がなかった状況でした。
そこで、引けたのは、無情にも《疾病の神殿》でした。
結果的には引けませんでした、デッキ内にどのような盤面になっても最後の最後まで盤面をひっくり返せるカードが入っているデッキというのがそもそもすばらしい点です。
今までに多くの試合を行ってきた結果、衰滅がメインで3枚入っているデッキになったのと、61枚での調整という、どこかのセバ○さんのような最終調整も、目を見張るものがありますね。
次こそは、是非とも、PPTQを取って欲しいと思います!
と、長い長い戦いが幕を閉じました。
受付が朝の10時スタート。
終わってみれば、夜の19時を過ぎていました。
時間にして9時間の闘い。
まさに、戦乱のアノアデザインだったように思います。
アノアデザインでは、初めての競技レベルのイベントでしたが、楽しんでいただけたでしょうか?
次回の競技レベルのイベントは、
10月12日(月曜日・祝日)
GPT神戸
フォーマット スタンダード
参加費 1500円
となります!
現在 御予約受付中です!
詳しくは、こちら
次の優勝者は、あなたかもしれませんよ!!
この記事の投稿者は u-1 です
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